「俺も‘’涼佑‘’にしてよ。」

羽賀はお願いポーズをする。

「いいけど。それだけ?」

私はきょとんとして聞いた。

「んまぁ、確かに涼佑だけ苗字だな。」

雄心もうなずきながら言う。

「………そうだね。」

歩海も、今気付いた、と言わんばかりの顔でつぶやく。

「そんなことなら早く言ってよ、涼佑!!」

私が涼佑の肩をバシッと叩いて笑った。

「いてっ、お、おう!!!」

またみんな笑った。