小学生のときは、雄心が100点とったら、

次のテストでは私も100点とった。

雄心がいたから、私が頑張れた。

コンクールのときだって。

雄心がいたから、

今の私がいるんだ。

そう思うと、今隣にいる雄心が

大切な人に思えてきた。

「ん、何?どしたの、日向」

雄心が笑って私の顔を覗きこむ。

「なんでもないよ。早く行こ!!!!」

私も笑った。