走ったのか、息が荒れている。

「わたしたち、優勝したよ!!!!」

しばらく、沈黙が続いた。

衝撃的だったから。

そして、沈黙後。

「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

みんなガッツポーズして、叫んだ。

隣のクラスが落ち込んでるのも無視して、

みんなで叫びまくった。

私は安心して、腰が抜けた。

「よ、良かったぁ………」

「ひーなた」

頭上から声がした。

「良かったな。」

雄心がしゃがみ込んで、

私の頭を撫でた。

雄心の笑顔を見たら、涙が頬を伝った。

「うぅ……っ、うっ、ひっ、」

「もぉー……嬉しくても悲しくても
 泣くのかよ……ハハッ。バーカ。」

雄心が優しく抱きしめてくれた。