コンクール当日。

みんなはいつもと違う、緊張してる感じだった。

私も緊張で、手が震える。

それに気づいたのか、雄心が歩み寄ってきた。

「日向、緊張してんの???」

「するに決まってるじゃん……」

「大丈夫。日向ならやれる。」

雄心は、なんでそんなに落ち着いてるの??

緊張、しないの???

「俺らならやれるって、信じてるから。」

雄心、私の心読めるの???

何でもわかっちゃうの???

「うん。私も、信じてる。」

雄心が私の手を握ってくれていた。

不安もどっかいっちゃった。

「次は、2年B組です。」

そんなアナウンスが聞こえた。

私と雄心は、顔を見合わせて言った。

「最後は笑って終われるように!!!!」