朝早く学校へ向かう。
できるだけ素早く、忍び足で向かう。気分はまるで忍者のようだった。

「気分だけはな、そんな挙動不審な忍者が即斬り捨てられるわ」
刀を振るう濁火君。

「ふっふっふ…手裏剣で対抗しちゃうもんね!」
すかさず手裏剣を投げつける。

「よけてから斬り捨てるわ」
ひょいとよけられる。くっ…小癪な!

「そのよけたところをクナイでねらうもんね!」
これで私の勝ちだ!

「じゃあ俺は…」
やばい、これ以上作戦考えてない。

「よし!学校に着いたからタイムアップ!考え中の濁火君の負け!」
とりあえず勝利を宣言する。勝てば官軍って言うし!

「闇討ちとは卑怯だな」
「濁火君から仕掛けてきたじゃーん」
「仕掛けたつもりは毛頭ない!」
私はたったか昇降口へ向かう。
忍法早歩きの術!