【愛梨沙side】
「わぁー…すっごーい」
ステージの上で自由に音楽を奏でる”バンド”というものに、
いつの間にか、私…伊島 愛梨沙はくぎ付けになっていた。
二人のギターに、華麗なドラム、聞き入ってしまうような歌声。
私は親友であり、幼馴染の西野李恋の誘いである男子校の文化祭に来ていた。
男子校なんて…本当はあまり行きたくなかったんだけど。
李恋のお兄ちゃん、西野 海莉くんの誘いでもあるため、二人のことを断りきれず…。
結局、文化祭に行くことになった。
それで今に至る…。
男子校のバンドなんか、
大人の真似事をチャラチャラやっているだけだと思ってた私は、軽音部の出しものをみて心底びっくりした。
こんなにすごいものだなんて想像もつかなかった。
ギターのしびれるような演奏…。
ドラムの迫力のある音…。
ボーカルの人の透き通った声…。
どれもが輝いてみえた。
…でも、特に………。
特に、曲の主旋律を弾いているギターの人。
その人のことが妙に気になった。
知り合いでも、顔見知りでも、名前を知っているわけでもない。
…でも、なぜか。
他の3人よりも、彼だけが輝いて見えた。
…これが、私と桜井宗の出会いだった。
「わぁー…すっごーい」
ステージの上で自由に音楽を奏でる”バンド”というものに、
いつの間にか、私…伊島 愛梨沙はくぎ付けになっていた。
二人のギターに、華麗なドラム、聞き入ってしまうような歌声。
私は親友であり、幼馴染の西野李恋の誘いである男子校の文化祭に来ていた。
男子校なんて…本当はあまり行きたくなかったんだけど。
李恋のお兄ちゃん、西野 海莉くんの誘いでもあるため、二人のことを断りきれず…。
結局、文化祭に行くことになった。
それで今に至る…。
男子校のバンドなんか、
大人の真似事をチャラチャラやっているだけだと思ってた私は、軽音部の出しものをみて心底びっくりした。
こんなにすごいものだなんて想像もつかなかった。
ギターのしびれるような演奏…。
ドラムの迫力のある音…。
ボーカルの人の透き通った声…。
どれもが輝いてみえた。
…でも、特に………。
特に、曲の主旋律を弾いているギターの人。
その人のことが妙に気になった。
知り合いでも、顔見知りでも、名前を知っているわけでもない。
…でも、なぜか。
他の3人よりも、彼だけが輝いて見えた。
…これが、私と桜井宗の出会いだった。