翌日、聖弥から会わないかと

電話があった。

とても会いたかった人物に会える。

そう思うだけで嬉しい。

10時にカフェで待ち合わせだった。

時間通り行くともう既に来ていた。

「急に呼び出してごめんね」

「うんん。私も会いたかったし…」

「ん?なに?」

「な、なんでもない。でもなんで私を呼んだの?」

「俺さ、変な夢みて」

「夢?どんな?」

「石田さんが自殺しちゃってそのお葬式で俺が泣いてる夢。ごめん、いきなり変だよな」

「そんなことないよ…」

あの場面がまさか聖弥の夢に現れるなんて…。

「それで分かったんだよ。今までなんとなく気づいてたけど…」

「なにを…?」

「俺、真央の事好きなんだ」

「私も…だよ」

「ほんと!?よかったぁ〜。断れるかとめっちゃ緊張した」

「ふふ。そんなに?」

「あ、初めて石田さんの笑顔みたかも」

そういえば、そうかもしれない。

学校では笑ったことが1度もなかった。