「こっちに、来いよ。」 「遠慮しとくわ。」 ・・・今なら、まだ抜け出せるかしら。 今なら、誰も傷つけずに抜け出させれるかした。 姫・・・は私には、ふさわしくない。 皆に深く関わる前に、ここから立ち去ったほうがいいのかもしれない。 「姫になるって、決めた時点で 俺たちと深く関わっているからな。」 考喜が私の方を見ていった。 考えていることが見透かされている・・・。 もう、ここから立ち去ることを許されていないなら。 ―――自分で決めた道だから逃げずに一度進んでみよう。