―――――ズキズキ 傷がいたんだ。 いや、心が痛くなる。 まるで、力強く握りしめているような感じがした。 「我が儘、言っていいのよ。」 「そのせいで、お父さんが・・・。」 「ううん、貴方のせいじゃない。」 お母さん、なんでそんなこと言えるの? 「我が儘を言いなさい。」 母が強い瞳でそう言った。 でも、涙がポロポロと溢れている、何粒も、たくさんの涙が。