「3日待ってやる。 陽也か当麻か、選べ。」 3日待ってくれるのは、考喜の優しさなんだよね。 私は、頷いた。 分かってたことだった。 ふたつ取ることなんて、出来ないって知ってたよ、ずっと前から。 でも、手放したくなかった。 「あ、ありがとう。」 私はそう言って、その場から走ってにげた。 考喜は、私の後ろ姿を見て、悲しげな表情をしているこてを、私はまだしらない。