「もちろんよ。」



私はそう言った。



離れたくないから、そう言った。


離れることを知りながら。








―――お姫様は嘘つく。




嫌われたくないから、離れたくないから。


そんなわがままで、嘘をつく。


お姫様は何も、昔と変わらない。





―――結局、私は嘘つきヒメだわ。



自嘲的な笑みを浮かべた。


そう、私はあの頃のままの嘘つきヒメ。