「聞きたくない。」 私は両手で両耳を抑えようとした。 けれど、当麻は耳を抑えるのを制止する。 「聞けよ。」 当麻が耳元で ―――好きだよ。 そう囁いて、私にキスを落とした。 「やっと、俺のモンになった。」 唇を離してそう言うと、再びキスを落とす。 嬉しくて、何があっているのか分からない。 ただ私を握っている当麻の手を離したくない、ただ一緒にいたい。それだけを思っていた。