あの食事の後、母には
連絡をしなかった。
だけど海澤には「した」と
嘘をついた。

まぁそれよりも今は
すごい重大なことが起こっている。

それは海澤が私を
海澤の家に泊めようとしていること。

「今帰したら危ない。
今日だけでも泊まっていけ。」
海澤はさっきから
この一点張り。

「絶対嫌です。」
私も一歩も引かない。

ずっとこのやり取りをして約10分。
海澤が意外な発言をした。

「うるせぇ。
お風呂沸かしたから、
とっとと入って来い。
それか俺と入る?」

ニヤリと笑う姿は
初めて見た。
てか、口調が命令口調だし。

私は海澤の横腹に
思いっきり蹴りを入れて
バックから必要な物、
すべて出した。

「命令口調うざい。
セクハラ。訴えるぞ。
近寄んな。」

そう言い残し私は洗面所に行った。

お風呂広いし綺麗だし。
なんかうざい。

お風呂に入って
色んな事をしていたら、
30分経っていた。

サッパリして髪の毛を
置いてあったタオルで
乾かしながらリビングに
入ると海澤がソファに
埋まってた。