Salty Taste Love



そろそろ帰ろう?



『まだ…』




だめだよ


ホテル代あなたが全て負担するんだから




『そんなのいいよ』



だめ


帰ろう














帰り道、

『今度は轢かれちゃだめだよ』


彼がおどけてそう言った。



大丈夫


二回も轢かれないよ





私のお葬式来てくれる?



『…行くよ……何笑ってんだよ』






不思議だなと思って



まさか自分のお葬式のお誘いをするなんて、生きてるときは思ってもみなかったわ




『うん…』




名残惜しく思いながらも二人は別れの時間を予期する。






ねぇ




出会ってくれてありがとう







『……こちらこそ』






生きてるときは分からなかったけど


私ね



幸せだったんだ







俯いてしまった彼にそう言って


女の子は彼の元を去った。




バイバイ






空を自由に浮遊しながら生前に思いを馳せる。



幸せになってって言えなかったな…。



だって、彼には生きる未来があるんだと思うと悔しいから…。




もっと生きたかった。




でも…


もう疲れたわ……。





女の子は段々と眠気に襲われて、このまま目を瞑ってしまったらもう……








【FIN】