ディナーの時間。 今日は彼とのディナーだから特別な日。 レストランの前で待っている間、行き交う人々を眺めた。 かわいい人がたくさんいる。 あの子も…、あ、あの人も…綺麗……。 あんな風になりたい。 女の子はレストランのガラスに映る自分の顔を見て、急に空しくなった。 あんなに頑張ったのに全然及ばない。 だって、元が駄目なんだもの…。 これじゃあ、あの子みたいになれない。