捕まれた手の先から熱が伝っていくようで、それに伴って鼓動もどんどん速くなった。
何この展開…。
次に来るのはどんな言葉か。
期待はしてはいけないと必死に自分に言い聞かせたけれど…、期待せずになんていられないでしょ、こんな…ドラマみたいな。
「真耶は…一條先輩が好きだったんじゃねえの?」
必死に、頭を横に振った。
違うよ。
「…ううん。一條先輩は憧れだよ」
「じゃあ、真耶の好きなやつって誰」
孝介の目が熱を含んで見つめてくる。
その瞳に引き込まれて、上手く頭が回らない。
なんて、答えればいいんだっけ。
「あ…」
「………質問変える」
いつまでも何も言わない私に痺れを切らして、孝介は私の腕を少し引いて距離を縮めた。
「真耶は、俺のことー…」
「孝介くん?」

