教室に戻れば目に付くのは孝介で…。
いや、ここが教室じゃなくても、どこでも私が無意識に探してしまうのは孝介だ。
「孝介ー宿題見せて?」
私は可愛く見えるように首を傾げただけなのに
「きも…」
うえっと舌を出した孝介の顔に腹が立つ。
「きもって!ヒドい!キズついた!」
「正直な感想だろー」
あーーーーあーーー!
こーゆーやつだよこいつはッ!
先輩の爪の垢でも煎じて飲ませたいわ、コップ一杯ぐらい。
もう…
「ただでさえ、傷心中なのにぃ…」
「は、なんで」
うぅ~…聞かないでよ~!
私のこと好きじゃないくせに私の詮索するの禁止ー!!
「……別れたの~…先輩と」
「…………ついに愛想尽かされたのか」
なによ、その哀れんだ目はっ!
「私から別れようって言ったの」
「何様だお前」
「もぅ!一々うるさいなあ!」
「真耶世紀最大の奇跡だぞ?分かってんのか!?」
マヤ文明みたいに言わないでよ。
そんなの分かってるよ。私が一番。
「後悔はしないもん」
孝介が好きになってくれれば。
「……ふーん…」

