「真耶は?」
「何」
「告白…しないの?先輩に」
「え…あ、うんするよ。するする!」
すっかり忘れてた!
うん。そうだね、告白しなきゃ。
うん。
「私が好きなのは一條先輩だもん…」
「は?」
あれ、声出てた!?
やだ、恥ずかしい!
真っ赤になる私を見て孝介は笑った。
「知ってるよ」
頑張れよって言われた。
言われなくても頑張るよ。
「なに泣いてんだよ」
「泣いて…な…んか、ない…」
「そんなに不安なのかよ」
「ちが…っう……」
「付いてってやろーか?」
「うるさい。へーき…だってば!今ね、すっ…ごいの考えてんの。準備に時間かかってるだけなの。…先輩だって…イチコロ……なんだから……」
「はいはい」
「ーっ!触んなばか!」
頭の上に降ってきた手を払って孝介を睨み付けた。
「孝介なんか、大っ嫌い!絶交する!」
それが精一杯だった。
自分でも最低だと思う。
でももう嫌なんだもん。
もう、孝介の近くにいるのは出来ないんだもん。
教室を飛び出して走った。
孝介が何か言ってた気がするけどどうでもいいや。

