賑やかな街を2人で歩く。
お土産屋さんには自分でシーサーやら、サーターアンダギー、沖縄限定の物がズラリと並ぶ。
お母さんには…何がいいかな…。
お土産を見ている私とは対照的に
私の横でつまらなそうにしている一哉さん。
…。
さっきから全くお土産に興味を示さないんだけど…。
「一哉さん?お土産買わないんですか?」
「あ?…ぁ、あぁ。まぁ、いいのがあったら買う。」
「いいのって…ここで寄る店最後ですよ?」
「…ぉう。って、早くしろ。腹減った。」
「え…。」
「午後からは明日の会議資料整えるんだぞ。お前の仕事もある。」
「わ、分かってるけど!!」
「なら、早くしろよ。腹減って死にそう。」
「はい、はい。」
いそいそとレジに向かいお金を払う。
…一哉さんはいいのかな。
レジを通ると一哉さんが やっと来たか と言わんばかりの顔で私を見る。
「遅い。」
「ごめんなさい…。」
そう言うと自然と私たちの距離は縮まる。
いつもとは違う距離。
恋人のフリ。
それでも今の私をドキドキさせるには十分すぎる。
結局、慣れない距離のまま
ホテルに着いてしまった。
ごはんを食べて2人で各自の仕事に取り掛かる。

