荷物を整理すると
携帯が鳴る。
「も、もしもし!」
「今日と明日は何もないから。」
一哉さんのぶっきらぼうな声。
「えっ?か、会議は?」
「会議は最終日。」
「えっ…じゃあ…一泊二日でよかったんじゃ…?」
「……お前なぁ…少しは察しろ。誰のためだと思ってんだよアホ。」
え……。
まさか…本当に社員旅行を計画してくれていたの??
「かっ、一哉さん…ありがとうございます!」
「……。夕飯の前に海でも行くか。」
どきっ…。
時計を見ると時計は5時半を指している。
「っはい!」
「じゃ、準備して下に来い。」
そう言って一方的に電話は切られてしまった。
まさか…一哉さんから海に誘われると思ってなかった…。
私は急いで準備していたサンダルに履き替えて下に向かった。

