キーンコーンカーンコーン


「お前らー席つけー、今日は転校生を紹介する、入れ」



「キャーキャー」

転校生が教室に入ってきた瞬間にこの黄色い声、どんだけかっこいんだよ
せっかく寝ようと思ったのに、うるさくて寝れない


「ねーねー、愛李、やばいあたし好きになったかも、ねぇー聞いてる?愛李ってばー」



「はいはい、その話はあとで聞くから寝かせて」



「もー、しょうがないなぁー」



「じゃー自己紹介してくれ」



「猪狩海人です。よろしく」



「はいはーい、質問いいですか?」


始まったよ、クラスの女子はどんだけイケメン好きなんだか


「いいですよ」



「どこから来たんですか?」



「北海道」



「彼女いますかー?」



「いない」



「好きな人は?」



「いる」



「えー!せっかく狙おうと思ったのにー」



「あたしもー」



「もー質問はこれくらいにして、猪狩の席は1番後ろの窓側な、宮武お前隣なんだからいろいろ教えてやれよー」


げっ、あたしの隣?!
やだなー、教えてやれってなんも教えることないんだけど。



「宮武だっけ?よろしく」



「あ、うん。よろしくね」



「あいりー、隣とかずるいよ。なんでよりによって愛李なのー!」



「知らないよ、あたしだってやだし、てか次の授業移動だからいこっ」



「そーだね、ちょっと待ってー」







今日は無事終わったけどこれからちゃんとやってけるか不安。
何もないことを祈るしかないな