そう微妙に焦っていると……。



「心音ちゃん、早くこっちにおいで!」



 と、優しく呼んでくれた。



 ……バレてないね、あれは。



 何だか気にして焦ってた私がバカみたいだね。




 でもね?



 こうやって何気なく私を呼んでくれる優しい涼太くんにいちいちキュンとする方がバカみたいだよね……?



 自分のこんなところに苦笑いしつつ涼太くんの元に向かった。




 そして、そんなこんなで撮影がスタートした──。