家に帰ると真っ先に部屋に入りベッドに飛び乗った。



「はぁ……。私、いつの間に涼太くんのこと好きになってたんだろう……」



 美南に言われなかったらきっといつまでも気づかなかっただろうなぁ、私。



 だって今まで人を好きになったことなかったんだもんね……。




 でも……。



「明日からどぉしよ~……」



 当たり前だけどまだもう少し映画の撮影は続く。



 だから毎日涼太くんと顔を合わすことになる。