「じゃあね、心音ちゃん。また明日」



「うん! また明日ね♪」



 私は手を振って見送ってると涼太くんも振り帰してくれた。




 それだけなのになぜか嬉しくて。



 胸がキュッとなるの。



 どうしたのかな?



 こんな感じ、今までなかったのに……。



 一つため息をついてから私は紗希さんの迎えを待っていた。





 この時の私は気づいていなかったんだ。



 少しずつ涼太くんに惹かれていってることを……───。