再び車から孝志が顔を出す。 「ミツ、乗って。行こう」 「うん……」 光恵はうなだれながら、車に乗り込んだ。 「大丈夫、ばれてない」 孝志は能天気にそんなことを言う。 「ばれてなくても、結婚はばれちゃった。すごくやりづらい。結婚式に誰も呼ばないことも、何か言われるかもしれないし」 「そんな気にしなくても平気だよ、母さん拾って、ごはん食べにいこうよ。もうお腹減りすぎた」 お腹ぺこぺこのセクシー眼鏡男子は、安心させるようにぽんぽんと光恵の手を叩く。 それからBMWのエンジンをかけた。