おててがくりーむぱん2



「どういうこと?」
光恵は首を傾げた。


「わたしと孝志は、しばらくアメリカで同棲してたの」
「同居!」
孝志が異論の声を上げる。


「ずっとわたしと一緒だったのに。昼も夜も尽くしたのに」
さゆりがうなだれる。


「わわわ、ちょっと待って! ミツ誤解しないで。なんでもないから!」
「なんでもないって、何よ。きーっ」
「だって……お前、男だもん」


孝志が言うと、さゆりは目はみるみるうちに、充血してきた。


「性別は関係ないって、あの夜言ってくれたじゃない!」


「そうなの?」
光恵は孝志の顔を覗き込む。


「どうして、誤解されるようなことばっか,言うんだよ! お前が悩んでるっていうから、相談に乗ったんじゃないか!」
「愛してたのよっ。知ってたくせに!」


「知ってたの?」
再び光恵は顔を覗き込む。


「まあ、うすうす……」
孝志は気まずそうに頷く。


「知ってたのに、わたしに優しくして。好きだって言ったじゃない!」
「言ってない! と思うけど……」


「自信がないの?」
顔を覗き込む。


「いや! 言ったとしても、それは友達ってことでっ」
孝志が慌てて大声をあげた。