ちらっと頭をあげると、孝志の横顔が目に飛び込んで来た。 光恵は再び顔を伏せる。 心拍上昇で、すぐにでも死んでしまいそうだ。 進行の女性が、授賞式をスタートさせた。 「ほら、名前よばれるぞ」 まるで自分のことのようにうれしそうな社長が、顔面蒼白な光恵にお茶目な笑顔を見せる。 光恵は「はあ」と力のこもらない返事を返した。 「では、プレゼンテーターの佐田さん、お願いいたします」 進行の女性が、目をキラキラさせながら、孝志を見つめる。 そして壇上の中央に、佐田孝志が立った。