会いたい。 会いたい。 いますぐに。 会いたい。 部屋で一人になると、とたんに胸に込み上げる。 でも大人としての理性が、彼に会いに行ってはいけないと、光恵を押しとどめる。 ほんのちょっと、遠くからみるだけでもいい。 彼の姿を、ちらっとでも。 佑司は孝志に「感情で動きすぎる」と警告した。 でも止められない。 あの人のぬくもりが、香りが、力強い腕が、何度も思い返されて、胸が震える。 どうしたらいいんだろう。