翌日は休みだった。

今日の遅い朝食はパンケーキにしようと思っていたのに、昨日の一件のせいで牛乳を買い忘れ、もう一度買いに出る気力もなかった。

というわけで、シャワーを浴びて軽く化粧をして、駅前のカフェで朝食を摂るとこにした。


「いらっしゃいませー。」


ここのカフェはたまに聡と来る。パンケーキやフレンチトーストなど食事メニューが充実しているのだ。

今日も暑く、火照った体を冷やすために、涼しそうな奥の席に腰掛けた。


「ご注文お決まりでしたらお呼びください。」


足元のカゴに鞄を入れたところで、店員がメニューと水を持って来た。

頼みたい物はもう決まっている。


「あの、今注文しても……。」


日焼け防止のために被ってきたキャップを脱いだ。