一番星

「お姫様♪着きましたよ♪」

カオルはふざけながらエンジンを切り車から降りた。

「…すご…!!」

ショッピングモールは想像よりも遥かに大きく、入り口には風船を配っている若いお姉さんがいた。

「ちょっと待っててね!!」

そう言ってカオルはあたしを置いて風船を配っているほうへ走っていた。

あたしのもとへ帰ってくるカオルの手にはピンク色の風船を持っていた。

「…カオル…風船欲しかったの??」

あたしは不信な目でカオルに聞いた。

「ん?違う違う♪これはー希空の♪」

そう言ってカオルはあたしに風船を持たせた。

「は!?あたし?子供じゃないんですけど…」

「希空はまだまだ子供だよ。だって、風船欲しそうに見てただろ??」

そうやって無邪気に笑うカオルは子供みたいだった。