海が近い、和歌山県那智勝浦町。
あたし、香山由真
あたしは、おじいちゃんとおばあちゃん弟の流。そして従姉弟多恵と涼太と住んでいる。おじさんとおばさんは仕事に行っていて今はいない。自転車をとばして約10分の大型スーパーに来ている。「おばあちゃんのお使い+あたしの好きなもの」
明日は文化祭があるから特別って言って……。

お父さんとお母さんは、交通事故で死んだ。

おばあちゃんは、事故にあったお父さんとお母さんのはなしは一切と言っていいほどしない。あたしを気遣っているといえばそうといえる。

〜次の日〜

あたしは、中学最後の文化祭を楽しんでいた。ハズだった。


「由真〜!ちょっと来てもらってもぇぇ?話あんやけど。」

「ん〜?えーよぉ。何の話なんなん?」

「ここでできへんのよ。あとで呼ぶから、校舎裏の路地来てよ。」
「なんでそんなとこ行かなあかんの。あと10分でまた、仕事あんのに。そんなとこで話してたら、時間来てまうゎ。」

「うっさいやっちゃねぇ。わかったゎ。じゃぁ今から、♀トイレ来いヤ。」

「行ったるよ。」