「高野美優…たかのみゆ…高野美優……」

ウソ…どこにもない。名前が無い…

「どうしよ…」


トントン。

肩を叩かれた。


そこには背の高い男子がいた。

同じ学校の制服だ。

「なんですか」

「高野美優だよね?」

「そう。なんで」

「美優ちゃんは1年G組だよ!」