終わり。
それは突然に訪れるもの。
最初は誰も予想しない、幸せの裏に隠された終わりを。





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「別れよう。」
それは突然に告げた彼女へのメールだった。
「わかった、なんかもういい。」
素っ気のない返信、予想もしなかった彼女からの返事。

それでも僕は彼女に別れを告げ、これから過ごして行く辛く悲しい日々を予想にもしていなかった。




高校一年生になりたての頃初めて友達になったのは佐藤 駿だった、
綺麗なまゆげ、ひとえの目、髪型はサイドを剃っていて、なんとも微妙なスタイルであったが喋りやすかったのは確かだ
駿とはクラスは違ったが英語の講座が一緒だったから、すぐに仲良くなった。
他にも友達はいたが女の事を話し合ったり、みんなが言う恋バナをよくするのは駿であった、
駿はある日俺に言った。
「スクールラブもありだけど、他の高校もいいと思うわねーか?」
と、いつも恋バナをすると真剣な表情になるあの顔で俺に言ってきた
「うん、ありやと思う」
多分最初はちゃんと考えずてきとうな返事だった。
出会ってすぐだったが駿はそれを見抜いていた、ちょっと黙って俺の顔を覗きまゆげをちょっとあげて分かっているかのような笑いを見せて言った
「想像できないんだろ?他の学校ってだけで。」

「まぁな」

俺はまるではい、そーですと言わんばかりの顔で言っていた、駿はもちろんそれも分かっていた

他の学校の女の子と遊んだことはあった、でも付き合うというのは考えられなかった。
そもそも俺の経験人数は極少数、俺は昔から本当に好きなやつとしか付き合いたくはなかった。