入学式もおわり、やっと帰れるー。

と、思っていたら誠騎が喋りかけて

きた。

「おい、放課後遊べるか?」

「ヘ?わ、私!?」

「ここにお前しかいないだろ。」

きょろきょろ

わっ、本当だ。

でも、私男無理だし。

うん。

断ろ。

「ごめん、無理。」

すこーしきつく言っとけば諦めるか

な。

「お前まだ俺が誰かわかんねぇの

か?」

「は、知らない。誠騎?」

何いってんのこの人。

今日知り合ったばっかりじゃん。

「俺は誠騎だよ。それと…星海の

総長でもある。」

「ふーん。」

「フッ、おもしれぇ。

皆ビビったり、媚売ったり、

何かはぜってぇしてくるのにな。

お前みたいな奴はじめて。」

「そんなのしても意味ないもん。」

「お前の目、なんか生気があんまり

ねぇ。なぁお前はなんか辛いこと

抱えてる のか?」

!!!!!

なんで?どうしてわかるの?

私は…私は明るく振る舞っていたの

に。

ここでバレるわけにはいかない。

いやなの。思い出すのも。

知られるのも…。

「おい、顔色わりぃぞ。 大丈夫か?」

「うん、なにもないよー。

じゃ、私かえるね。」

ギュッ

え?手握られてる?やめて。

私に触れないで。

私は手をおもいきり払った。

「なぁ、なんかあったらいえよ?

じゃあな。」

なんで?私今手振り払ったよ?

それと…私にあたたかくしないで。

これ以上闇にはたえれないの。