「私、泣いてたのかぁ…。」
「そうですね。俺もびっくりしました。」
「そっか、なんか、ごめんね。」
ハンカチで涙を拭いた玲唯は秀勝と目を合わせようとししない。
「先輩?」
秀勝は玲唯の顔を覗き込むが、玲唯は必死に視線を逸らす。
「あ、ごめんね。ほんとに、大丈夫だから。
少し昔の夢見ただけ。」
「先輩、俺に気を遣ってるんですか?
人に言ってしまった方が気持ちが楽になることもありますよ。
玲唯先輩が嫌じゃないなら、話聞きますから。」
そう言った秀勝に対して玲唯は首を横に降った。
「椎名にそんなに迷惑かける訳にはいかないよ。」
顔を上げてそう告げる。
玲唯の言葉にすっと眼を細める秀勝。
