秀勝はいきなり話に巻き込まれたことでいい気はしていなかったが、

玲唯のそんな一言で嫌だと思っていた気持ちはどこかへ行った。



そして口を開く。



「玲唯先輩は保健委員長にぴったりの人ですね。」



秀勝が言い終えたところで、昼休みの終了を告げるチャイムが鳴る。



玲唯は不思議そうに秀勝を眺めていたが、

それに気が付くことのない秀勝はすっと椅子から立ち上がると、



「では、お先に失礼します。」



と言って保健室を出ていった。