日焼け止めを塗った後、水沢くんの一言で、胡桃と五十嵐くんに荷物番を頼み、私と繭花と水沢くんの三人で海に入る事に。


私はアザラシのフロートボートを持って繭花と水沢くんについて行った。


別に泳げないわけじゃないんだけど、プカプカと浮いているのが好きなんだ。


「若菜ちゃん、そのアザラシ貸して」


水沢くんはヒョイと私の抱えていたアザラシのフロートボートを持ってくれた。


そこそこ大きさのあるアザラシのフトーとボート。


私は両腕で抱えていたのに、水沢くんは片腕で軽々と持っている。


そんな水沢くんを見て


やっぱり男の子なんだな


と思った。


男の子って事を意識した瞬間、私は赤くなる。


「あ、ありがとう……」


なんか恥ずかしく思って俯きながら、お礼を言った。