「着いたよ」


私は俯いて歩いていたから、気付かなかったけど、いつの間にか寮の前まで来ていた。


「ありがとう。じゃぁ、また月曜ね」


私は水沢くんにお礼を言って、寮の門をくぐって中に入った。





バタン――


私は部屋に入り、制服のままベッドにダイブした。


はぁ……

緊張した……

水沢くん、一緒に帰った事、後悔しただろうな。

私、喋らなかったからね。

何か、水沢くんに悪い事したな……


私は起き上がって、とりあえず制服を着替えた――…