素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

そんな事を考えていたら、隣で渉の機嫌が悪くなるのが分かった。


あっ、コイツ、こういうの嫌いだったな。


昔から、学校でも女の子達が寄ってくると、あからさまに不機嫌になる。


そして、女の子達が話し掛けてきても、ほぼ話す事は無い。


学校の女の子達は、話し掛けても渉が答えてくれないのは知っているし、それでもいいと話し掛けてきたりする事はあるけど。


とりあえず、若菜ちゃん達が来る前に何とかしなくちゃな。


一人の女の人が腕を絡め、俺の腕に胸を押し付けて来た。


そして、


「一緒に遊ぼう?」


と、上目遣いで俺を見る。


渉にも別の女の人が腕を絡めていた。