私達は空いている場所に、借りてきたパラソルを差してシートを敷く。


「あっ!日焼け止めを塗るの忘れてた。繭花塗って」


私は慌てて繭花に頼む。


私、焼けたら赤くなって、大変なんだよな。


胡桃はというと、五十嵐くんに日焼け止めを塗ってもらっていた。


私は焼けた後の大変さに意識がいき、恥ずかしかった事を忘れ、日焼け止めを塗るために羽織っていたラッシュガードを脱いだ。


繭花に日焼け止めを塗ってもらっていると


「……若菜ちゃん、可愛いね。水着、似合ってる」


へっ!?


水沢くんがこっちを見て言っていた。


私は顔を真っ赤にして、何も言えずあたふたしていた。


「若菜、可愛いでしょ!水着、似合ってるし可愛いのに、この子ときたら……」


ラッシュガード脱がないとか言うんだから、なんて、繭花はぶつぶつ言っていた。