素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

「あの二人……、どこでも人気だよね」


呆れている繭花の視線をたどると……


水沢くんと五十嵐くんは知らない女の人達に囲まれていた。


「本当、すごいよねぇ」


私は感心して、その光景を見ていた。


あっ!胡桃……


私はハッとし、胡桃を見た。


あっ、落ち込んでる。

そりゃ、そうだよね。

私も胡桃の立場だったら、嫌だと思うもん。

まっ、私が誰かと付き合うって事は有り得ない話だろうけどね。