放課後――…
若菜ちゃんは、隣のクラスの上原というヤツに呼び出されて、どこかに連れていかれた。
俺は教室でボーッと若菜ちゃんが戻って来るのを待つ。
「陸、俺ら帰るけど……。手遅れになる前に素直になった方がいいと思うよ」
「手遅れって……?」
「日向って男と話すのが苦手でも、男が嫌いってわけじゃないんだろ?
今すぐはないかもしれないけど、だけど、いつか誰かと付き合ったりする事だってあるだろ。その時に好きだって事に気付いたって遅いんだよ。
だから、“もう人を好きにならない”って決めるんじゃなくて、日向の事が気になるならそのお前の気持ちを尊重しろよ」
そう言って、渉は胡桃ちゃんと帰って行った。
若菜ちゃんは、隣のクラスの上原というヤツに呼び出されて、どこかに連れていかれた。
俺は教室でボーッと若菜ちゃんが戻って来るのを待つ。
「陸、俺ら帰るけど……。手遅れになる前に素直になった方がいいと思うよ」
「手遅れって……?」
「日向って男と話すのが苦手でも、男が嫌いってわけじゃないんだろ?
今すぐはないかもしれないけど、だけど、いつか誰かと付き合ったりする事だってあるだろ。その時に好きだって事に気付いたって遅いんだよ。
だから、“もう人を好きにならない”って決めるんじゃなくて、日向の事が気になるならそのお前の気持ちを尊重しろよ」
そう言って、渉は胡桃ちゃんと帰って行った。