放課後――…


私は、本当に迎えに来た上原くんに、裏庭へ連れて来られた。


今までも、たまにだけど、こんな風に呼び出された事がある。


だけど、まさか自分が告白されるなんて考えもしていない私は


「付き合って下さい」


そう言われたりしたけど、それは、どこかへ一緒に行くのかと本気で思ったし


「何処にですか?」


知らない人なのに、なんで私を誘うんだろう?


そう思いながら、私は答えていた。


そんな私に、“違う”と言って、“好き”と言ってくれた人もいたけど。


私なんかの事を好きになってくれる人はいない


そう思っている私は


「からかわないで下さい」


と言っていた。


それで話は終わっていたし、だから、私はからかわれていただけだと思っていた。