俺が……

若菜ちゃんを好き?


俺がきょとんとしていると


「はぁ……。お前を見てたら、そんな気がするけどな」


渉は大きなため息を吐く。


そんな話をしていると、いつの間にか若菜ちゃんが俺らの所に戻って来ていた。


「み、水沢くん……。あのね……、何か、『放課後に少しだけ時間ほしい』って言われて……。放課後は勉強会があるから無理って断ったんだけど。だけど、『放課後、迎えに来る』って言われて……。今日の勉強会どうしよう?」


若菜ちゃんはおどおどしながらも、俺をまっすぐ見て言う。


すると、若菜ちゃんの背後から……


「若菜、また告白ー?」


繭花ちゃんと胡桃ちゃんがニヤニヤしながら、声を掛ける。