「いつも五人一緒だし……、五十嵐くんも胡桃と二人きりになりたいかな?って思って」


そう言って、若菜ちゃんはにこっと笑う。


「そりゃ、胡桃と二人きりになりたいけど……。でも、いいの?それに、日向はどうする?陸の勉強、教えるの?」


渉は一瞬嬉しそうな顔をしたけど、でも迷いながら聞いた。


「うん。水沢くんが私だけでもいいのであれば、一緒に勉強しよう?」


若菜ちゃんはそう言うと、渉と若菜ちゃんは俺を見た。


「俺は若菜ちゃんが大丈夫なら教えてほしいけど……。俺の方こそ本当にいいの?」


俺の問い掛けに、若菜ちゃんはコクンと頷いた。


「それじゃ、放課後よろしくね」


そう言った俺に


「うん」


若菜ちゃんは笑顔で頷いた。