そりゃそうだよね。


心の中で、ははっと苦笑いなりながら


「いつも五人一緒だし……、五十嵐くんも胡桃と二人きりになりたいかな?って思って」

「そりゃ、胡桃と二人きりになりたいけど……。でも、いいの?それに、日向はどうする?陸の勉強、教えるの?」


五十嵐くんは一瞬嬉しそうな顔をしたけど、でも迷いながら聞いてきた。


私……、五十嵐くんに気を使わせているな……

私がこんな性格じゃなければ、五十嵐くんも気にせずに胡桃と二人きりになれるのに。


そんな事を考えながら


「うん。水沢くんが私だけでもいいのであれば、一緒に勉強しよう?」


私がそう言うと、五十嵐くんと私は水沢くんを見た。