素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

俺は大丈夫かな?と思いながら、若菜ちゃんを見る。


若菜ちゃんと繭花ちゃんは小声で何か話しているけど。


俺、何か言った方がいいのかな?


“一人でやる”


って言えたらいいんだけど、バカな俺は一人で勉強してもわからないことだらけ。


かと言って、渉に聞いて、渉の邪魔はしたくないし。


どうするか考えていると


「教えるなら隣の方がいいでしょ」


繭花ちゃんはそう言って、若菜ちゃんと席を替わろうとする。


「繭花ちゃん、でも……」


俺の言葉を聞いていないのか、そのまま繭花ちゃんは若菜ちゃんと席を替わる。


なかば強制的に。