素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

「俺、数学教えて」


俺は繭花ちゃんに話し掛ける。


確か、若菜ちゃんもだけど、繭花ちゃんも頭が良い。


二人とも綺麗で可愛いし、男子の間では有名だった。


だから、1年の頃から二人の事は知っていたし、頭が良い事も知っていた。


俺的には教えてもらえるのであれば、若菜ちゃんでも繭花ちゃんでもどっちでもいいんだけど。


この前、若菜ちゃんと一緒に帰った時、若菜ちゃんは男が苦手な事を聞いた。


だから、繭花ちゃんに勉強を教えてもらおうと思ったのだけど……


「理数系は若菜が得意だから、若菜に教えてもらいなよ」


なんて、笑顔で言った。