素直な気持ち~好きになってもいいですか?~

「水沢、若菜の事、ちゃんと見てた?見てたら若菜の性格わかるでしょ?あの子、心配かけたくないからって、何かあっても自分の中に溜め込んで何も言わなかったんだよ」


「俺だって若菜ちゃんの様子がおかしい事くらい気付いてたよ。だけど、聞いても答えてくれないし。俺は言いたい事があるなら、ちゃんと言ってほしかった。
っていうかさ、さっきから何が言いたいわけ?」


「だーかーらー!若菜の事、本当にちゃんと見てたの?
若菜、学園祭の後くらいから、上原に付きまとわれていたみたいなの。たたでさえ不安な時に、水沢が他の女と会ってる所を見て……。それで、若菜がどれだけ悩んでたか、わかってるの?」


繭花ちゃんはキッと俺を睨む。