ケンカをした次の日から俺は若菜ちゃんを避けていた。


橘との事を聞いて、俺は若菜ちゃんがわからなくなっていた。


そして、若菜ちゃんと話さないまま時間だけが過ぎ……


気が付けば、1ヶ月が過ぎようとしていた。


「なぁ、陸……。お前らどうなってんの?“別れた”って話も聞くけど」


若菜ちゃんと話さなくなってから、渉はずっと何か言いたげな表情をしていたけど、直接聞いて来る事はなかった。


だけど、しびれを切らしたのか、渉は若菜ちゃんとの事を聞いてきた。


「……わかんねぇ」

「わかんねぇ、ってお前なぁ……。何でケンカしたのかは知らないけど、早く仲直りしろよ?」


仲直りねぇ……

そういう問題じゃないんだけどな。


若菜ちゃんの事もだけど……